「過去10年間の業績右肩上がりは、社員が走り始めたことも一因です」

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群馬トヨタグループ株式会社

ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝競走大会)のコースから程近い群馬トヨタグループ本社(群馬県高崎市)を訪ねると、自らもランナーである横田衛社長(61歳)は真顔でこう断言してくれた。「過去10年間の業績右肩上がりは、社員が走り始めたことも一因です」

社内で掲げるのは「肥満をなくそう」

――「さつきラン&ウォーク2022企業対抗戦」に従業員1200人中160人が参加しました。1000人以上の規模で、それも「ランニングの部」に限定して社員の参加率が10%を超えた会社は希少です。合計走行距離11,552㎞をひとりあたりの平均にすると月間約72.2㎞。ここまで大々的に取り組んだ理由を教えてください。

「自動車業界で働く人は不健康で夜の付き合いも多い、というイメージを持たれがちです。そういった側面が今も一部残っていることは事実ですが、それではやっぱりダメだと思うんです。海外では自らの健康管理ができないと仕事はできない、という考え方が浸透しています。そのようなこともあって弊社は原則禁煙。
『肥満をなくそう』ということも掲げています。誰からも好きになってもらえる会社の大前提は、社員が見るからに健康であることではないかな、と」

――高価な車を販売するわけですから、接客する社員の雰囲気で好感を持たれることは重要ですよね。どのような経緯で今の考えに至ったのでしょうか?

「それはもう私自身が走っていることが大きいです。ランニングによって健康になった実感を持っていることはもちろん、練習から当日の戦略まで、レースに向けての準備は自分自身をマネジメントすることです。結果が悪かった時には言い訳が一切できないですし、ランニングを通じて仲間が増えます。これは仕事にも通ずるのではないでしょうか」

――社員にランニングを推奨し始めたのはいつ頃からですか?

「本格的に取り組み始めたのは、『ぐんまマラソン』がハーフからフルにリニューアルした2015年です。それまでも有志で走ることはあったのですが、会社として取り組むには〝象徴的なイベント〟の存在が必要だと考えていたので、地元でフルマラソンが開催されたことはよいキッカケになりました。出場する社員の参加料は一部会社で補填し、お揃いのTシャツを作り、事前に練習会も行いました。この文化は次第に浸透していき、コロナが発生する前は300人程度が(ぐんまマラソンに)参加。ディーラーが沿道のお客様から応援される、ということも珍しくありませんでした」

――コロナ前は、付き合いのある企業にも声をかけて、群馬トヨタグループ駅伝を開催していたそうですね。

「はい、前橋総合運動公園で開催していました。例年8人×80チームが参加し、応援も含めると全体の規模は約1000人。計測は専門会社にお願いしていました。元旦は我々が沿道でニューイヤー駅伝の応援をする関係で、トヨタ自動車陸上部が愛知からゲストで参加してくれ、昨夏の東京オリンピックを走った服部勇馬選手が来てくれたこともあります。この群馬トヨタグループ駅伝は来年から再開する予定です」

――そのような風土がある中で今回の「さつきラン&ウォーク2022企業対抗戦」はいかがでしたか? 

「上毛新聞に掲載されていることを社員から知らされて読んでみると『これは面白そう』と思って参加したのですが、イベント期間中は社内のあちらこちらで『昨日どれくらい走った?』などの会話がされており、大いに盛り上がりました。告知からエントリー方法まで、社内を仕切ったのは30代の総務部や労働組合の執行委員で、彼らももちろんランナーです」

年3回の走るイベントで社内にランナーを増やしたい

――社員が走っていることの効果は仕事や業績面においてプラスに働いていますか?

「群馬トヨタグループはこの10年程度、好業績が続いているのですが、その一因は社員が走っていることも要因のひとつであると思います。車の販売はお客様情報を社員間で共有するなど、社内コミュニケーションが業績に直結する仕事なので、ランニングを通じて年齢や役職、部署に関係なく本音の会話が増えたことは大きいです。また、肥満率は目に見えて減り、(社員の家族から)感謝されることもあります」

――ちなみに横田社長ご自身もかなり本格的に走られているのでしょうか?

「フルマラソンの自己ベストは3時間40分で、トライアスロンや自転車のレースに出場したこともあります。フルマラソンの記録に関していうと、本当は3時間30分切りを狙っていたのですが……」

――これまでの話をまとめると「ぐんまマラソン」「社内駅伝」そして今回の「さつきラン&ウォーク2022企業対抗戦」と、会社をあげてのランニングイベントが年に3回あるわけですが、走ることに対してここまで積極的に取り組んでいる会社は珍しい、というのが率直な感想です。

「はい、イベントの存在は、継続的に走ることや、『ランニングなんてしたくない』という反対派の気持ちを変えるキッカケになると考えています」



従業員1200人中160人がランニングの部に参加し(参加率13%)、計11,552㎞を走破した。



 
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