「社員の健康づくりは〝経営リスクの回避〟」 

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株式会社IHI 原子力SBU

「新型コロナウイルスの感染が拡大した時期、在宅勤務で家に閉じこもりがちな社員が増えて、健康診断で『異常なし』となる従業員の比率が下がってしまいました。そこで社員に運動のキッカケを与えられないかと探していたところ、このイベントを知りました」
参加理由をそう語るのは横浜工場で安全衛生・業務グループ長を務める横田博久さん(40歳)。

「もう一つの理由として、これからは社員が健康でいられる企業でなければ、人材は集まらないという思いがあります」
 “人材こそが最大かつ唯一の財産である”を経営理念とするIHIグループは、今年19社が「健康経営認定法人2022」に認定(株式会社IHIは6年連続認定)。
従業員の健康に対して意識を高めようとしている企業と言えるだろう。

「さつきラン&ウォーク」には、原子力SBU従業員の半数以上(267人)が参加。
これほど多くの人数が集まった理由として、業務グループによる働きかけや“ちょうどよい時期”だったことが挙げられる。
「熱中症を予防する観点から、工場勤務の社員には、毎年5月に汗をかいて“暑熱順化”をしてください、とお願いしています。金属構造物の溶接を行う工場内で、分厚い作業着を着て作業をするので、夏場は熱中症になるリスクが高いのです。『さつき』はちょうどその時期と重なり、皆さんに歩数を稼ぎながら汗をかいてもらうことができました」

参加者を増やすため、社内で独自のポスターを作り、案内メールには産業医の先生が運動の効果をレクチャーする動画を添付した。
また、厚労省の調査を参考に一日5000歩を目標とし、達成した歩数に応じて構内で使える購買券を贈呈。
歩数が少ない人にも「頑張ってほしい」という意味を込めて歩数計や体重計をプレゼントしたという。

「社員の健康づくりは福利厚生というより、経営リスクの回避だと考えています。健康診断の結果が悪いと就業制限がかかることもある。多少は経費をかけてでも参加してほしかったので、初回で半数以上の社員が参加してくれたことに満足しています」


工場で働く参加者たち。5月に汗をかいて暑熱順化しないと、熱中症のリスクが上がるという
 
 
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