ランニングで企業を強くする!

#イベント #doctor #さつきラン&ウォーク2023

  • SHARE

日産自動車 座間事業所の取り組み



ここは日産自動車座間事業所の屋上です。
昼過ぎに社員が三々五々集まってくると、談笑しながらジョギングやウォーキングを楽しみます。
クネクネと曲がった水色のコースは、2015年にできた「スロージョギング」専用コース。
同社の産業医でランナーでもある小宮周平先生(45歳)の発案でできたものです。

かつて座間事業所は、日産自動車の各事業所の中でメタボ率がワーストレベルの32.3%でした。
ところが「スロージョギング」専用コースができ、社員にジョギングやウォーキングが奨励されるようになってからは、数値は28.6%まで改善され、日産自動車のトップ3に入るようになりました。
この取り組みについて、小宮先生自身に語っていただきました。


「仕事の能力を高めるためにもランニングは不可欠」

私が日産自動車の座間事業所に赴任したのは、2012年のこと。
産業医としての仕事の中で、あるとき、日産自動車の部長・エグゼクティブ職の方たちは、何らかの運動をしているという共通点に気づきました。
重責を担う彼らこそ、多忙なスケジュールをやりくりして、身体を動かす時間を確保しているのです。

私は様々な文献をあたり、運動のビジネスにおける効果について医学的根拠を探しました。
その結果「ビジネスマンとしてのパフォーマンスを高め、それを維持するためには運動は不可欠ある」と確信しました。

現在、テクノロジーの発展やAI(人工知能)の出現に伴い、ものすごいスピードで社会が変化しています。
さらにコロナ禍に端を発した世界同時不況という、まさに乱気流の時代に突入しています。
そんな環境の激変の中で、ビジネスマンは、その時々の状況に応じてハイパフォーマンスを発揮し続けることが求められます。

ところが人間は身体を動かさず、筋肉や脳に刺激を与えなければ、20歳をピークに老化が加速してしまいます。
脳は霧がかかったようになり、本来の能力を発揮できなくなってしまうのです。
新入社員にも「仕事ができる、どこでも通用する人間になりたければ、走ることが必要不可欠」と話しています
 
*****

小宮周平(こみや・しゅうへい)

臨床検査医、内科医、在宅診療医などを経て13年前から産業医に。
現在は日産自動車座間事業所で産業医業務、社内クリニックで内科診療、社内健診センターで健康指導などを行う。
全社員にランニングを推奨しており、座間事業所で「スロージョギングセミナー」「プロテイン試飲会」などのイベントを開催。




 
「実感してます!運動の効果」
「スロージョギング」専用コースで運動中の、日産自動車座間味事業所の社員の方にインタビューしてみました。

●同僚と毎日の歩数を競ってます
コレステロール値が高く、血液検査を2~3ヵ月に1回行い、薬も飲んでいましたが、1年前から薬は飲まなくなりました。
診療所からもらったウェアラブル活動量計を使用して、1日の歩数を同僚と張り合っています。
(橋本昌之さん 61歳)

●中性脂肪の値が下がった!
中性脂肪の値が下がり、ぽっこりお腹が凹んだほか、デスクワークで凝り固まった身体がほぐれました。
昨年心臓の手術をしても影響がなかったのは、体力が高まってきたからかな、と思っています。
(小沢文彦さん 63歳)

●朝は若い同僚と筋トレも!
体重が85kgから78kgになり、大きな病気もせず、階段を上っても息切れがしなくなりました。
5年前からは始業前に、同僚の若い人たちと20分間、筋トレもしています。
石塚ジムと呼ばれているんです。
(石塚真司さん 63歳)












 
トピックス一覧へ