新連載・スポーツタウンの“リーダー”紹介 コロナ禍だからこそ「スポーツ健康都市」を宣言 千葉県館山市スポーツ課 宮澤知幸課長

#スポーツタウン

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新連載の「スポーツタウンの“リーダー”紹介」では、株式会社アールビーズと連携してスポーツによる街づくりをけん引する自治体の皆さまをご紹介していきます。第1回は千葉県館山市スポーツ課の宮澤知幸課長にご登場いただき、自らが率先して取り組む、スポーツ推進活動をレポートします!

宮澤知幸課長 
千葉県館山市スポーツ課


〈プロフィール〉
週末は職場のサイクリングチーム仲間とともに100kmライドも楽しむサイクリスト。
東京2020のアメリカ、オランダトライアスロンチームの事前キャンプ招致に尽力するなど、公私ともに先頭を切って走るスポーツマン。自転車で約10㎏のダイエットに成功。

 

 

RBS ご自身もサイクリスト。きっかけは?
 
宮澤 オリンピック・パラリンピック事前キャンプ誘致に携わる中でお会いしたロンドン五輪トライアスロン代表の細田雄一選手に「館山に住んでいてロードバイクをやらないなんてもったいない」って言われたのがきっかけです。
 
RBS すっかりはまっていますね。
 
宮澤 (市内は)信号や交通量が少なくて、ほんと気持ちいいんですよ。走っていると東京や横浜からわざわざ走りにきたサイクリストに出会うんです。話すと市民よりも市外の人の方が館山の良さ知っているんですね。
オランダやアメリカのトライアスロンチームにも練習環境を絶賛されました。サーフィンもゴルフも若潮マラソンもほとんどが市外の方が中心なんです。自転車は「この風土を市民が活用しないといけない」と思ったきっかけになりました。
 
RBS 昨年11月にスポーツ健康都市宣言。コロナ禍の中での宣言でした。
 
宮澤 コロナ禍だかこそ宣言しました。この状況では市民の皆さんがどうしても閉じこもりがちになります。けれどコロナ禍だからこそ体力をつけて、免疫力を高める必要があるんじゃないかと思ったんです。市長の口癖は「スポーツで街を元気に!」ですしね(笑)。
 
RBS 市民の健康増進のためにどのような施策を考えていますか?
 
宮澤 「生活の中にスポーツを」です。今は参加型イベントが難しい状況ですが家の周りを歩いたり、走ったり、できることはたくさんあるはずです。行政としても、新しい取り組みが必要になってきています。昨年10月は「オクトーバー・ラン&ウォーク」に参加して、大いに活用させていただきました。
 
RBS コロナ後は「観光」要素も拡大したいですね。
 
宮澤 アールビーズのスポーツタウンに期待するところは、まさにそこです。館山であればいろんなスポーツができる。そこを行政にない民間の発想で、館山市を舞台にしたスポーツ開発にチャレンジしていただきたいんです。私が出会ったサイクリストのように館山の良さは市民よりも外部の方がよくご存じです。この輪が広がることが市の経済活性化にもつながるものと期待しています。
 
RBS 市民にも観光客にも「スポーツタウン」ですね。
 
宮澤 館山市の自然環境を訴求した「スポーツ観光」はまだまだ伸びしろがあると考えています。そのためにはまず来年の若潮マラソンを復活すること。そしてこの大会に多くの市民が参加してくれることを期待して計画を進めています。
 

毎年1月末に開催されている館山若潮マラソンは次回が42回大会。海あり山ありの変化に富んだコースロケーションが人気の「フルマラソンの部」には全国から5000人のランナーが参加している。


 
●千葉県館山市
房総半島の最南端に位置する。人口約4.5万人。四季を通じて温暖な気候、海と山に恵まれた風土から、サーフィンやサイクリングなどを楽しむ人が年間を通じて訪れる。昨年11月に金丸謙一市長による「スポーツ健康都市宣言」が行われた。
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